仙台のクリニック開業を成功に導く クリニック開業設立ガイド
リースを選んだ際のメリット・デメリットについてまとめました。この後紹介する購入のメリット・デメリットと合わせて確認していきましょう。
リースは初期投資を必要とせず、高額な医療機器を月額や年額の支払いで利用できます。たとえば、通常数百万円するMRIマシンも、リースを選択した場合月額数十万円で導入可能です。資金が限られている新規開業クリニックでも、必要な設備を整えることも可能となります。
多くのリース契約には、定期的なメンテナンスや必要に応じた修理が含まれています。これにより、機器の故障や不具合が生じた場合でも、追加費用なしで迅速に対応が可能です。さらに、リース期間の終了時に最新モデルへの交換が容易であり、技術の進化に合わせて設備を更新できるため、常に最先端の医療サービスを提供し続けることができます。
デメリットリースは便利ですが、長期的には購入に比べて総コストが高くなる可能性があります。例えば、10年間リースした場合の総支払い額は、機器の購入価格を超えることが一般的です。これは、利便性とサービスの対価として支払う金額が加算されるためです。
リース契約では、厳格な条件が設けられてことがあります。こうした契約の場合、契約期間中の機器の交換や解約が困難です。技術の急速な進展により、契約中にすでに旧世代機となってしまった機器を使い続ける必要がある場合もあります。また、クリニックの業務拡大や変更に対して、リース機器が柔軟に対応できないこともあり、運営の妨げとなる可能性も考えられます。
続いて医療機器を購入した場合のメリット・デメリットです。
購入した医療機器は、長期的に見ればリースよりも経済的です。初期投資は必要ですが、その後の追加費用はメンテナンスや修理に限られます。機器が完済されれば、それ以降は追加の支払いが発生せず、コストパフォーマンスが向上します。例えば、MRIマシンを購入することで、使用期間に制限がなく、10年以上の長期利用が可能となります。
購入した医療機器は所有権がクリニックにあるため、技術的な更新や置き換えを自由に行うことができます。市場に新しい技術が登場した場合でも、クリニックのニーズや財政状態に応じて最新機器への交換が可能です。これにより、常に最先端の治療を患者に提供することも目指せるようになります。
医療機器の購入は高額な初期投資を必要とします。特に新規開業のクリニックにとっては、設備投資が財務状況に大きな影響を与える可能性も。高額な機器の購入は、資金繰りに挑戦をもたらし、他の運営資金の確保が難しくなることがあるでしょう。
購入した医療機器のメンテナンスや修理は全てクリニックの責任となります。責任範囲には、定期的なメンテナンスや突発的な故障への対応が含まれ、特に高度な技術を要する機器では、修理費用が非常に高額になることも。また、部品の交換や専門的な技術者の呼び出しにも費用が発生します。
医療機器の調達においてリースと購入の選択肢を検討する際、以下のポイントをもとに判断することが重要です。
クリニックの現在の財政状態は、機器調達方法の選択に大きな影響を与えます。資金が限られている場合や、他にも多くの初期投資が必要な場合は、リースが適切な選択肢となることが多いでしょう。逆に、十分な資金がある場合は、長期的なコスト削減を目指して購入が適切である可能性があります。
クリニックの長期的な運営計画も重要な考慮事項です。技術が迅速に進化する医療分野において、将来的に機器を頻繁に更新する予定がある場合は、リースの方が柔軟に対応できます。一方で、長期間同じ機器を使用する計画の場合は、購入によるコストの節約が望ましいかもしれません。
使用する医療機器の種類によっても、リースと購入のどちらが適切かが変わります。日常的に頻繁に使用し、クリニックの主要なサービスに直結する機器の場合、購入して所有するメリットが大きいです。一方、短期間や特定の治療のみに使用する特殊な機器の場合は、リースが合理的な選択となることがあります。
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クリニックを開業する際、必要となる医療機器の調達方法として「リース」と「購入」の2つの選択肢があるのを知っているか。どちらの方法もメリットとデメリットがあり、クリニックの財務状態や将来の運営計画によって選ぶべき方法が異なるようだ。ここでは双方のメリット・デメリットをまとめたのでぜひチェックしてみてくれ。