仙台のクリニック開業を成功に導く クリニック開業設立ガイド
整形外科とは、運動器を構成する骨・関節・筋肉・腱・靭帯・脊髄・神経の疾病・外傷を取り扱う診療科。骨折・捻挫・打撲といった外傷をはじめ、加齢による変形性骨関節疾患や、先天異常による先天性疾患などにも対応しています。
単に外傷などを治療するだけでなく、運動機能の回復も診療範囲に含まれるため、リハビリテーションとの連携も欠かせません。
仙台における整形外科はさまざまなエリアに点在しており、その数も多め。高齢者などはひとつのクリニックに継続して通院することが多いため、スポーツ整形やそれに関するリハビリテーション、姿勢矯正や歩き方の指導を取り入れるなど、若い患者層を取り込む工夫も必要となります。
車いすや松葉杖を使用する患者も多いため、段差のないバリアフリー設計やエレベーターは必須。車での通院や送迎がしやすいよう、駐車場と乗り入れしやすい出入口を心がける必要もあるでしょう。
整形外科では、ドクターの診察を受ける人・エックス線検査を受ける人・リハビリテーション室へ行く人など、患者の動線が比較的複雑になりがちです。車いすや松葉杖の患者でもスムーズに動けるよう、内装は広めに設計するとよいでしょう。また、整形外科は待ち時間が長くなりやすいため、診療とリハビリの予約枠を分けるといった工夫も大切です。
クリニックを開業するには、他院との差別化や集患対策など、考えることが多いんだ。だが心配することはない。
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エックス線検査では確認しにくい、筋肉・腱・靭帯などの異常を判断する検査機器。腱板の断裂・切開の沈着・炎症などをリアルタイムで観察でき、状態に合わせた治療・リハビリテーションの提供につなげます。
骨密度を測定し、骨粗鬆症の診断を行うための機器。DXA法・MD法・超音波法の3種類があり、日本骨粗鬆症学会の「2015年版 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」では、DXA法での診断が望ましいとされています。
赤外線や超短波などを使って、患部の血行促進・疼痛緩和・疲労回復・代謝亢進などの効果を目指すもの。比較的多くの患者が利用するため、複数の導入が必要です。
水の水流で手技治療を再現し、全身の筋肉のマッサージを行うもの。肩や腰のコリをほぐしたり、全身の血行をよくするなど、優れたリラクゼーション効果が期待できます。
腰椎を牽引して椎間関節の開大をサポート、神経根への圧迫をやわらげる装置です。椎間板ヘルニア・腰痛・椎間関節障害などに効果があるとされ、現在は座ったままで治療できる装置が主流となっています。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が2012年9月に公表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」では、整形外科医の平均年収は1289.9万円でした。公表されている診療科目の年収を高い方から並べると、以下のようになります。
診療科目 | 平均年収 |
---|---|
脳神経外科 | 1480.3万円 |
産科・婦人科 | 1466.3万円 |
外科 | 1374.2万円 |
麻酔科 | 1335.2万円 |
整形外科 | 1289.9万円 |
呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1267.2万円 |
内科 | 1247.4万円 |
精神科 | 1230.2万円 |
小児科 | 1220.5万円 |
救急科 | 1215.3万円 |
その他 | 1171.5万円 |
放射線科 | 1103.3万円 |
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1078.7万円 |
同調査での医師全体の平均年収は1261.1万円ですので、整形外科の平均年収は平均を上回っていることがわかります。他の診療科目と比較して単価が高い傾向にあるため、安定した収入を得やすいです。整形外科は医師の指示によってリハビリが実施でき、リハビリも診療報酬に含められることも収入が上がりやすい理由の一つと考えられるでしょう。
整形外科は車で来院する患者が多いです。そのため、車での乗り入れがしやすく、駐車スペースが十分に確保できる場所に開業するといいでしょう。都心部などで駐車スペースが多く確保できない場合は、駅やバス停からのアクセスの良さがポイントとなります。また、近隣にコインパーキング等があるかどうかもリサーチしておきたいポイントです。
できれば1階であることが望ましいですが、2階以上の場合はエレベーターが必須になります。エレベーターの広さもチェックしておきましょう。運動器リハビリの施設基準を満たすためには、45㎡以上のリハビリスペースが必要です。
車椅子での来院や、松葉杖をついての来院をする患者が多いため、クリニック内はバリアフリーでなければいけません。受付の天板の高さも、車椅子での来院する患者を考慮する必要があります。また、受付付近に荷物置き場や杖ホルダーを設置すると、患者の利便性が高まります。トイレや診療室、処置室は、車椅子の患者と介添人が一緒に入れるよう広めに設計します。
リハビリを行う場合は、診察待ちスペースとリハビリ待ちスペースを分けると誘導しやすいです。また、部屋から部屋への移動導線をできる限り短くすることで、患者の負担を減らせます。足腰に負担がかかりにくいソファや椅子を用意する必要もあるでしょう。
整形外科は、看護師や医療事務に加え、理学療法士・作業療法士・放射線技師などを採用しなければなりません。こういった専門職は、エリアによって人材の数が異なり、それに従って給与にも差があります。
よりスキルの高い専門職員を採用するためには、エリアの求人価格を参考にしながら、より条件のいい待遇を用意する必要があるでしょう。また、効率的に人材を集めるためには、それぞれの専門職に特化した求人サイトに求人を掲載することも検討してみてください。
器具などによる物理療法は、理学療法士がいなくても実施することができますが、治療効果が高いのは理学療法士による施術です。ある程度のリハビリ機器は必要ですが、治療効果を高め、評判を上げるためには、高額なリハビリ機器より、理学療法士などの採用に予算をかけた方がいいでしょう。
整形外科というと高齢者の患者が多いというイメージがあるかもしれませんが、子どもや若年層も多く来院します。高齢者向けのチラシなどアナログでの宣伝はもちろん、WEB広告を打ち出し、ホームページを充実させるなどの施策も必要となるでしょう。
介護保険が適用となる通所リハビリや介護リハビリに対応するのであれば、近隣のケアマネージャーや介護施設などとの連携も必須です。開業する場所を管轄している行政の介護サービスも調べておきましょう。
整形外科の成功事例には、運動療法を中心とした治療を行ったケースがあります。診療だけでなく運動器リハビリも予約が取れるようにし、待ち時間を削減することで患者の満足度を高めました。また、希望者を対象として自費で体年齢の測定をし、理学療法士によるトレーニング指導、若年層を対象とした姿勢測定や姿勢改善を行うことで、売上アップにもつながっています。
また、都心で整形外科を開業した成功例もあります。アクセスが悪い場所に開業したケースでは、最寄駅からの送迎バスを用意したことで、賃料を抑えながらも患者を確保することができました。また、都心は非常勤医師やスタッフの採用も容易なため、土日も診療を行うことで、固定費をしっかりと活用できています。
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仙台といえばこの私。この世で一番仙台に詳しいわしが、開業を考えているDr.のためにクリニック開業について猛勉強したんだ。
子どもからお年寄りまで、幅広い患者が来院する整形外科。この整形外科を仙台で開業する際のポイントや、必要な機材などの情報をまとめたから、ぜひ参考にしてほしい。