仙台のクリニック開業を成功に導く クリニック開業設立ガイド
リウマチ科とは、主に関節リウマチと呼ばれる疾患を診療する科です。診療範囲は関節リウマチのほか、全身性エリテマトーデス・シェーグレン症候群・リウマチ性多発筋痛症・全身性強皮症・ベーチェット病・混合性結合組織病など。
治療は薬物療法・理学療法(リハビリテーション)が中心となっており、症状が重い場合は手術療法なども行われます。
仙台でリウマチ科は、整形外科・内科・リハビリテーション科に併設されるケースが多くなっています。リウマチを専門的に診療する場合は、ホームページ・看板・チラシなどを使って「リウマチ科」があることを周知することが大切。
リウマチの専門医であることを広く認知させることで、症状に悩む人の集患が期待できます。
仙台でリウマチ科を設置しているのは、比較的規模の大きい病院や整形外科です。リウマチに悩んでいる人はすでにそちらの病院・クリニックに通院している可能性が高いため、近隣に開業しても経営は厳しくなることが予想されます。
そのため、開業するなら近くにリウマチ科がない場所を選ぶようにしましょう。
クリニックを開業するには、他院との差別化や集患対策など、考えることが多いんだ。だが心配することはない。
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関節リウマチの検査では、血液検査で血沈・抗CCP抗体・CRP ( C反応性タンパク)・リウマトイド因子・MMP-3などの数値をチェックします。その際に使用されるのが生化学分析装置で、スピーディーな診断には欠かせません。
超音波を利用して、関節内での炎症を確認する検査機器です。骨変化や関節滑膜の厚さなどをリアルタイムでチェックでき、炎症の程度などを確認するのに役立ちます。
関節の状態や、炎症の状態を確認するために利用します。骨びらん・強直といったリウマチならではの症状を見ることができ、関節リウマチの進行度を調べることができます。
磁気と電波を利用して、一般的なエックス線検査装置では難しい、ごくわずかな骨変化や関節滑膜の炎症を確認するために用います。関節の状態を精密にチェックすることができるため、関節リウマチの早期発見・早期治療につなげることができます。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が2012年9月に公表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」では、リウマチ科の年収データはありませんでした。リウマチ科は整形外科や内科と併設されるケースが多いですが、整形外科医の平均年収は1289.9万円、内科医の平均年収は1247.4万円です。公表されている診療科目の年収を高い方から並べると、以下のようになります。
診療科目 | 平均年収 |
---|---|
脳神経外科 | 1480.3万円 |
産科・婦人科 | 1466.3万円 |
外科 | 1374.2万円 |
麻酔科 | 1335.2万円 |
整形外科 | 1289.9万円 |
呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1267.2万円 |
内科 | 1247.4万円 |
精神科 | 1230.2万円 |
小児科 | 1220.5万円 |
救急科 | 1215.3万円 |
その他 | 1171.5万円 |
放射線科 | 1103.3万円 |
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1078.7万円 |
同調査での医師全体の平均年収は1261.1万円となっていますので、整形外科医の平均年収は全体の平均を上回っています。内科医も全体の平均年収を上回っていますが、患者数が多く安定した収入が見込めます。専門性が高いリウマチ科は、それほど数が多くないため、競合が少ないのが特徴です。差別化を図ることができれば患者を効率的に集められるため、売上アップにつながるでしょう。
大きな痛みを伴うリウマチを患っている患者は、病院まで車で来院することが多いです。クリニックを開業する場所は、車での乗り入れがしやすく、駐車スペースも十分確保できる立地が望ましいでしょう。都心部などで車での乗り入れが難しい場合は、最寄駅からアクセスがいい立地を選ぶのがおすすめです。
スムーズに来院してもらうためには、1階が好ましいですが、2階以上になる場合は必ずエレベーターがあるテナントを選びましょう。リウマチ科でリハビリを実施する場合は、リハビリスペースが十分確保できる広さが必要です。
痛みを感じている患者が負担なく院内を移動できるよう、バリアフリーの内装にすることが必須です。手すりを設置し、移動が楽になるような工夫をしましょう。また、受付から診察室、リハビリスペース、トイレなど、患者の動線をできるだけ短くすることで、患者の負担を軽減し、満足度を高めることにつながります。
リハビリスペースを設置する場合は、診察待ち・リハビリ待ちでスペースを分けるのがおすすめです。体に負担がない椅子やソファを設置し、患者の体の痛みを和らげられるようサポートしましょう。
看護師、医療事務に加えて、作業療法士や理学療法士などを採用しているクリニックも多いです。作業療法士や理学療法士の給与はエリアによって異なります。養成学校がないエリアは人材が少ない傾向にあるため、待遇がいいことが多いです。開業する予定エリアの給与平均を確認しておきましょう。
優秀な作業療法士・理学療法士を採用したいのであれば、周囲のクリニックよりも高待遇にすることがポイントです。また、一般的な求人サイトだけでなく、作業療法士・理学療法士、医療従事者に特化した求人サイトも活用してみましょう。
専門性が高いリウマチ科を成功させるためには、リウマチ科の専門であることをアピールした広告宣伝が重要です。患者の年齢層を考えるとアナログなチラシ、看板などを中心に活用するといいでしょう。ただし、家族が代わりに病院を探すケースもありますから、ホームページの内容を充実させ、ポータルサイトなどにも掲載しておくことが大切です。
リウマチ科がないエリアだったとしても、整形外科や内科でリウマチの治療を行っていることがほとんどです。リウマチ科でリウマチ治療を行うメリットなども、打ち出しておくといいでしょう。
また、エリアにある整形外科や内科と連携を取ることも重要です。他の病院・クリニックでは対応できないリウマチ患者を紹介してもらえる可能性もあります。
リウマチ科で成功した事例としては、整形外科やリハビリテーション科を併設したケースがあります。また、医療の提供だけでなく、ストレッチ教室やトレーニング教室など、リウマチ改善に効果が期待できる機会を提供したことで、効率的な集客を可能としました。近隣の鍼灸マッサージ治療院などと提携することで、より多くの患者を集められます。
また、開業予定の場所の医療情報を洗い出したことで、成功したケースも少なくありません。慢性疾患であるリウマチを治療するリウマチ科は、一定のニーズがありますが、近隣に競合となるクリニックがあれば思うように集客できません。リウマチ科のクリニックはもちろん、そのエリアの整形外科や内科の中にリウマチ治療に特化したクリニックがないかを調べ、競合がいないエリアで開業することで、集客力を高められます。
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仙台といえばこの私。この世で一番仙台に詳しいわしが、開業を考えているDr.のためにクリニック開業について猛勉強したんだ。
専門的な診療科目のひとつとして、注目されているリウマチ科。ここでは、仙台でリウマチ科を開業する際に知っておきたい基礎情報をまとめたから、ぜひ参考にしてほしい。