
仙台のクリニック開業を成功に導く クリニック開業設立ガイド
一般内科とは、外科的手法ではなく薬物による保存療法を専門的に扱う診療科。内臓・神経・血液などが主な診療部位となり、風邪・発熱・せき・めまい・頭痛・腹痛・胸痛・悪心・胃腸炎・逆流食道炎・十二指腸潰瘍・気管支炎・ぜんそく・発疹・アレルギー疾患・インフルエンザなど、一般的によく見られる症状に対応します。
また、高血圧・脂質異常症・糖尿病・メタボリックシンドロームといった生活習慣病の診断・治療、食事や運動などの生活指導なども行います。
仙台でも内科を標榜している病院・クリニックは数多くあるため、開業するなら「他院との差別化」は必須。
一般内科を標榜するのはもちろんですが、呼吸器内科・消化器内科・循環器内科・女性内科といった専門性を持たせることも集患につながると考えられます。
仙台における一般内科は、比較的大きな駅の周辺に集まっています。しかし、すでに多くの内科が存在する都市部で、「一般内科のみ」を掲げて生き残るのは困難です。もしゼロベースでの開業を考えているなら、多くのクリニックが集まる医療モールや、開発が進んで人口が流入している郊外エリアについても検討してみるとよいでしょう。
送迎サービスや訪問診療など、高齢化社会に合わせたサービスを提供することも重要です。
クリニックを開業するには、他院との差別化や集患対策など、考えることが多いんだ。だが心配することはない。
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これらのコンサルティング会社は仙台市内での開業実績を公式HPに掲載しているし、無料相談も受け付けている。
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鼻や肛門から内視鏡を挿入し、消化器官内部の検査を行います。食道がん・胃がん・大腸がん・十二指腸潰瘍・ポリープといった疾患の早期発見・治療に欠かせない検査で、患者への負担が少ない内視鏡システムが選ばれています。
心臓における電気的活動を記録する機器です。動悸・呼吸困難・胸痛・不整脈などの診断、経過観察に使用します。
一般内科では、胸部・腹部レントゲン検査を行える画像診断装置が必要です。胸部レントゲンでは肺炎・気胸・肺水腫・肺がん・結核など、腹部レントゲンでは腸閉塞・便秘・消化管穿孔といった異常を確認できます。
超音波検査とは、超音波を用いて体内の病変を調べる検査です。放射線被ばくや痛みなどの負担をかけず、体内の病変の有無を確認できます。
手足の血圧の比較(ABI)、脈波の伝播速度(PWV)を調べ、動脈硬化の度合いを測定する非侵襲的な装置です。動脈硬化の程度を数値で見せることができるため、生活習慣改善の指導などに役立てられます。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が2012年9月に公表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」では、一般内科だけのデータはありませんでした。内科医全体で見ると、平均年収は1247.4万円でした。公表されている診療科目の年収を高い方から並べると、以下のようになります。
診療科目 | 平均年収 |
---|---|
脳神経外科 | 1480.3万円 |
産科・婦人科 | 1466.3万円 |
外科 | 1374.2万円 |
麻酔科 | 1335.2万円 |
整形外科 | 1289.9万円 |
呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1267.2万円 |
内科 | 1247.4万円 |
精神科 | 1230.2万円 |
小児科 | 1220.5万円 |
救急科 | 1215.3万円 |
その他 | 1171.5万円 |
放射線科 | 1103.3万円 |
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1078.7万円 |
引用元:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」(https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf)
同調査での医師全体の平均年収は1261.1万円でしたから、内科医の平均年収は全体を下回っていることがわかります。内科は需要が高いですが、医師数も多いため、他の診療科と比べるとそれほど高い収入が得られる診療科目ではありません。
ただ、場所によって医師数に偏りがあるため、地方であれば平均以上の年収を得ることもできます。また、一般内科とともに小児科、呼吸器内科や消化器内科、循環器内科、心療内科など、専門性のある診療科目を併設すれば、集客しやすくなり、収入アップにつながるでしょう。
一般内科にはさまざまな症状を持つ多くの患者が訪れます。どこにターゲットを定めるのかを明確し、メインターゲットに合わせたエリアを選びましょう。ファミリー世帯や高齢者をターゲットにするなら住宅街、ビジネスパーソンに受診してもらえるクリニックにするならオフィス街や駅の近くがおすすめです。
また、あえて郊外に開業することで、多くの患者を集められる可能性もあります。内科は数が多く、競合がないエリアはほとんどありません。しかし郊外であれば、通いやすい場所に内科がない地域もあるため、その地域の患者を効率的に集められます。郊外で開業する場合は車での来院が多くなりますから、駐車スペースをしっかり確保しましょう。
どの程度の規模で開業するかにもよりますが、30~45坪程度あれば問題なく開業できます。
待ち時間が長くなりやすい一般内科は、一人ひとりのパーソナルスペースを確保しやすい広めの待合室があるのが望ましいです。さまざまな症状で来院する患者いますから、中には感染症を患っている患者もいるかもしれません。自動ドアや土足のままで来院できる設計、換気がしっかりできる工夫などが必要です。
また、高齢者も多く来院しますから、バリアフリーであれば体の負担を軽減できます。一般内科と合わせて他の専門的な内科を設置するのであれば、診療科目ごとに患者の症状や特徴を考えた配慮も必要です。
一般内科で必要になるスタッフは、看護師・医療事務です。内科は看護師や医療事務からも比較的人気がある診療科目です。ただ、内科の求人自体が多いため、他の求人に埋もれてしまう可能性もあります。待遇の良さ、福利厚生の充実度、通勤のしやすさ、休みの取りやすさなど、他の内科求人にはないアピールポイントがあると応募が集まりやすいです。
若年層から高齢者までが通う一般内科は、チラシなどのアナログの宣伝と、WEB広告を使ったデジタルの宣伝をどちらも行うのが効果的です。立地によってターゲットが変わってきますから、ターゲット層に刺さる宣伝方法を中心にし、幅広い世代にアプローチできるようにしましょう。地域に密着した医療を提供することで多くの患者を集められますから、地域名+内科で検索した時に、ヒットするSEO対策をしておくことも大切です。
一般内科は需要が大きいものの、病院やクリニックの数も多いです。コンビニ感覚で気軽に通っている患者もいるため、どのような症状を持つ患者を受け入れるのか、逆に受け入れない症状はあるのかを明確にしておくことが大切になります。幅広い症状を受け入れる場合でも、得意としている症状があれば、しっかりアピールしましょう。
差別化が難しい一般内科ですが、メインターゲットが来院しやすい時間を考えて診察を行うと成功しやすいです。例えばオフィス街でビジネスパーソンを対象として開業するのであれば、朝から診察を始めるのではなく、お昼休み前の11時頃から21時頃まで開院しておけば、仕事後にも患者が来院してくれます。
一般内科の繁忙期はインフルエンザや風邪が流行し始める秋から春にかけてです。夏場に繁忙期を迎える皮膚科を併設することで、閑散期をなくし、常に一定の患者を確保しているケースもあります。
また、エリアの医療状況をしっかりリサーチし、需要の高い場所で開業するのも成功事例に多いケースです。内科が少ない郊外や過疎地で開業すれば、一定数の患者は確保できます。
仙台市内でのクリニック開業を支援しているコンサル会社(※)32社のうち
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仙台といえばこの私。この世で一番仙台に詳しいわしが、開業を考えているDr.のためにクリニック開業について猛勉強したんだ。
仙台市でも、すでに多くの医師が開業している一般内科。この一般内科を開業する際に、知っておきたい情報や注意点をまとめたから、ぜひ参考にしてほしい。