仙台のクリニック開業を成功に導く クリニック開業設立ガイド
精神科とは、心の病気(精神疾患)を専門に扱う診療科。気分が落ち着かない、不安で眠れない、イライラが治まらない、物忘れがひどい、ひどく落ち込むといった症状に対応します。
具体的な疾患として挙げられるのは、うつ病・統合失調症・強迫性障害・睡眠障害・摂食障害・認知症・パーソナリティー障害・パニック障害・発達障害・PTSDなど。アルコールや薬物依存も精神科の診療範囲となります。
仙台では、ほとんどの病院・クリニックが精神科と心療内科を併設しています。自分の症状がどちらの科に該当するか分からない患者も多いため、間口を広くするといった意味でも有効でしょう。メンタルヘルスへの注目度が高まりつつ昨今では、精神科を標榜するクリニックも増加傾向。そのため、他院とバッティングしないような立地を選ぶことが重要です。
心の病気を専門とする精神科には、不安定な患者が多く訪れます。そのため、患者がリラックスできるよう院内環境を整えることが大事。待合室をパネルで仕切って周りが気にならないようにしたり、気軽に話せるカウンセリングルームを設けるのも有効です。
精神科の受診を考えている人は、インターネットでの情報を頼りにクリニック探しを行うことが多くなっています。そのため、自院のホームページで情報を充実させたり、ネット予約を導入して、いつでも気軽に予約できるようなシステムを構築するとよいでしょう。
ネット予約に関してはパソコンからだけでなく、スマホにも対応させることが重要です。
クリニックを開業するには、他院との差別化や集患対策など、考えることが多いんだ。だが心配することはない。
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これらのコンサルティング会社は仙台市内での開業実績を公式HPに掲載しているし、無料相談も受け付けている。
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患者の個人情報や主訴・カウンセリング内容・診断結果・処方薬など、診察に必要なデータをデジタル化したものが電子カルテです。スタッフ間での情報共有をスムーズにでき、より効率のよい診療を実現するのに役立ちます。
人体に無害な磁気を使って、脳の標的領域を刺激する治療機器。脳を活性化することで、うつ病の治療に役立つとされています。また、パニック障害・双極性障害といった精神疾患への治療効果も期待され始めています。
24時間いつでも診療の予約ができるWEB予約システムは、精神科に対する患者の心的ハードルを下げるといった意味でも有効です。他院との差別化を図ることも可能。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が2012年9月に公表した「勤務医の就労実態と意識に関する調査 」では、精神科医の平均年収は1230.2万円でした。公表されている診療科目の年収を高い方から並べると、以下のようになります。
診療科目 | 平均年収 |
---|---|
脳神経外科 | 1480.3万円 |
産科・婦人科 | 1466.3万円 |
外科 | 1374.2万円 |
麻酔科 | 1335.2万円 |
整形外科 | 1289.9万円 |
呼吸器科・消化器科・循環器科 | 1267.2万円 |
内科 | 1247.4万円 |
精神科 | 1230.2万円 |
小児科 | 1220.5万円 |
救急科 | 1215.3万円 |
その他 | 1171.5万円 |
放射線科 | 1103.3万円 |
眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・皮膚科 | 1078.7万円 |
同調査での医師全体の平均年収は1261.1万円ですから、精神科医の平均年収は全体の平均を下回っています。ただ、精神科は他の診療科目と比べると、医療機器にかかる費用を抑えられるのが特徴です。必要な費用が少ないため、工夫次第で年収をアップさせることもできるでしょう。
また、まだまだ精神科を受診するハードルが低いとは言えませんが、一昔前に比べるとハードルは下がりつつあります。症状を抱えている人が通いやすいと感じられるアプローチができれば、集客につながり、年収もアップするでしょう。
精神科に来院する患者は「人に見られたくない」と感じている人がほとんどです。そのため、人目につきやすい場所は避けた方が集客につながります。ただ、人目につきにくいからといって、アクセスが悪すぎると足が遠のいてしまいますから、駅から数分程度離れた場所やオフィス街などを選ぶといいでしょう。さまざまなテナントが入ったビルの2階以上は、通院をカムフラージュすることができます。
精神科の内装は、何よりもプライバシーを守ることを重視しましょう。しっかりとした個室を作り、防音対策も徹底することが大切です。また、できるだけ患者同士が顔を合わせずに済む導線も効果的です。入口と出口を分けている精神クリニックもあります。出入り口を分けられない場合や、軽度の患者を対象としている場合は、待合スペースを広く取り、一人ひとりのパーソナルスペースを確保することで、リラックスできる空間を提供できるでしょう。スペースの確保が難しい場合は、完全予約制にして対応することも可能です。
同時に、気持ちが落ち着く空間作りを心がけましょう。白を貴重に、リラックス効果のある青や緑などを取り入れ、木材など温かみがある材質を使用するのがおすすめです。また、閉鎖的な空間は、患者に圧迫感を与えてしまいます。天井を高くする、自然光が入る設計にするなどの工夫も重要です。おしゃれな家具や観葉植物などを設置してもいいでしょう。
基本的には看護師と医療事務を採用しますが、それに加えて臨床心理士を採用しているクリニックも多いです。効果的に募集をかけるのであれば、一般的な求人サイトだけでなく、医療求人に特化したサイトも活用しましょう。
また、精神科で働くスタッフの人柄も重要です。コミュニケーション力が高く、どのような患者にも臨機応変に対応できる必要があります。信頼できる人材を確保するために、知人などを当たってみてもいいでしょう。
精神科は若年層の患者も多いです。WEB広告やSNS、ホームページなどを充実させると集客につながります。広告やホームページは、内装と同じように落ち着きのあるデザインにしましょう。診察室など、クリニック内部の様子の写真をホームページで紹介すると、患者に安心感を与えられます。
また、企業の産業医や顧問としても活躍の場がありますから、企業とのつながりを作っておくことも大切です。ケアマネージャーや内科と連携を取り、訪問での診療を行うケースも少なくありません。
オフィス街でビジネスパーソンをターゲットに開業し、成功した事例があります。人目のつかない場所に開業し、おしゃれな空間で精神科へ通うことへのハードルを下げることで、患者が立ち寄りやすいクリニックとして成功しました。完全予約制にすれば、休憩時間や終業後でも通いやすい上、「同僚に会うかもしれない」という不安を払拭できます。診察開始を遅らせ、夜間まで対応することで、患者が来院しやすい環境を作りました。また、オンライン診療を導入することで、来院後もフォローし続けられ、売上にもつながっています。
また、男性に恐怖心を抱いている女性や子どもをターゲットとして成功した例もあります。女性・子ども専門という差別化をしたことで、安心して受診できる精神科として広まり、遠方から受診する患者も増えました。学校や小児科、行政と連携を取ることで、幅広い精神疾患に対応できます。
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仙台といえばこの私。この世で一番仙台に詳しいわしが、開業を考えているDr.のためにクリニック開業について猛勉強したんだ。
クリニックを開業する立地や内装など、仙台で精神科をひらくにあたっての注意点・ポイントについてくわしくまとめたから、ぜひ参考にしてほしい。